designer : Hideki Takamatsu
「池」をつくり、密集した住宅地の中にも落ち着いた清涼感を。
- 四季を感じる家 -
敷地は密集する住宅地の角地に位置し、表の通りは人や車の通行量も多く、プライバシーの確保も与件の一つとされたが、今回建主からの最大のご要望は長年の夢であった「池をつくる」ということであった。そこで設計時にコストや維持・管理の詳細について幾度も打合せを重ね、最終的にリビングに繋がる大きなデッキの周囲を囲むような計画となった。その際には、室内と外部の仕上げ材の色調、材質を統一し、また段差を無くすなど、内外の意識を和らげ、水面がより身近に感じられるよう配慮した。出来上がってみると、その場だけ切り取られたような、静かで清涼感のある空間が実現できたように感じられる。建主にもとても満足していただき、今は池に放した魚を眺めながら長年の夢を満喫されているようだ。
所在地 : 神奈川県川崎市
用 途 : 専用住宅
設 計 : 高松秀樹
施 工 : 株式会社仙台建設
撮 影 : 篠澤建築写真事務所